【記事追記:2020年9月14日】
こんばんは、マナウサです。
2020年4月28日(火) 21時00分より、『ザ!世界仰天ニュース 冤罪はなぜ起きたSP』が放送され、2020年9月14日(月) 午後10:45~午後11:15 より、NHKにて『【ストーリーズ】事件の涙▽“気づかれなかった障害”とともに~えん罪からの再出発』が放送されました。
えん罪と闘い、16年かけて無罪を勝ち取った女性の物語
殺人罪で服役を強いられた元看護助手。服役中の障害が判明し、再審無罪に。障害のため思うような供述ができず、うその自白を引き出されてしまった女性。障害と向き合う日々の記録。#ストーリーズ #事件の涙
— NHKプラス (@nhk_plus) September 14, 2020
今回は番組で紹介される『やっていない殺人を自白し、12年間も服役した看護助手』の『西山美香(にしやまみか)』さんについて、事件の概要や生い立ちについて調べてみました。
西山美香の経歴や生い立ち
西山美香のプロフィール
名 前:西山美香(にしやまみか)
生年月日:1980年生まれ
年 齢:40歳
出身地:滋賀県彦根市
高 校:長浜市にある農業高校
経 歴:
高校を卒業後、とある病院の看護助手として就職する。
その後、事件のあった『湖東記念病院』の看護助手に転職する。
西山美香の生い立ち
西山美香さんには生まれつき、軽度の知的障害がありました。
加えて、注意欠陥や衝動性が認められる注意欠陥多動症(ADHD)や、特定の物事への強いこだわりを示す自閉スペクトラム症(ASD)の強い傾向も認められたそうです。
それに加えて、二人の兄が非常に優秀で難関校に合格・卒業し、常にコンプレックスを抱えて生きてきたそうです。
湖東記念病院で起こった事件とは?
事件のきっかけ
2003年5月22日、滋賀県の湖東記念病院に入院していた植物状態の男性患者(当時72歳)が死亡した。滋賀県警は、人工呼吸器のチューブがはずれたことを報じるアラーム音に当直の看護師らが気づかず窒息死したとみて過失致死事件として捜査した。
週刊女性PRIMEより引用
この事件で、2人の看護師とともに任意聴取された際、西山美香さんは事件から1年以上経過した翌年の2004年7月6日、
『職場での待遇への不満から、呼吸器のチューブをはずした』
と自白して逮捕されました。
その結果、『業務上過失致死傷罪』からより重い『殺人罪』として逮捕され12年間も、和歌山県にある女性刑務所に服役する事になりました。
取り調べ
取り調べにあたったのは、県警本部から新たに派遣された若手の刑事『山本誠』さんです。
そして『飴と鞭』とも言える取り調べにより、刑事に対し好意を持ってしまった。
「私が“アラームは鳴っていなかった”と言うと、“そんなはずはない、嘘つくな”と机をたたき、密室なので怖かった。でも、“鳴っていた”と認めると急に優しくなった」
そして同僚の看護師への厳しい取り調べの状況を知った事により、その同僚に対し深い感謝の気持ちを持っていた西山美香さんは『自分が犯行を行った事にすれば、同僚への取り調べがなくなる』と思い、やってもいない罪を自供しました。
「私が取り調べの刑事のことを好きになって、気に入ってもらおうと思ってどんどん嘘を言ってしまった。こんなことになるとは思わなかった」
週刊女性PRIMEより引用
その後も山本刑事は、『君は賢いよ』『俺は分かってる』といった数々の甘い言葉や、『殺人罪でも執行猶予で刑務所に入らずに済む場合がある』という根拠のない話をしたり、混乱した西山さんが拘置所で規律違反をすると、『処分を取り消してあげる』などと持ちかけ、西山美香さんの信頼を得て行きました。
また、その後の捜査は続いたが、『鳴っていた』と一人供述する西山さんに対し、他に誰ひとりとしてアラーム音を聞いた人は出てこなかったが、男性刑事は最終的に『西山さんがアラーム音を消す操作方法を発見して犯行に及んだ』という内容に話を変えていった可能性があります。
裁判の結果
西山さんは公判では無罪を主張したが、懲役12年の判決が確定しました。
その後、西山さんは服役中「軽度の知的障害と発達障害がある」「軽度の発達障害で相手に迎合しやすい」と医師から診断されいた事が新たにわかっています。
鑑定の結果、『西山さんは数字を1~20までしか数える事ができない』という結果に対し、警察の
『呼吸器外れを知らせるアラームの消音機能が切れる60秒を頭の中で数え、発覚を防いだ』という
調書や、鑑定医の検死結果は『酸欠による窒息死』のみだったが、警察は『呼吸器がはずれていた』という事を前提に鑑定書を作成していた。
西山さんの弁護団は、『植物状態だった男性はカリウム値が異常に低く、致死性不整脈で病死した可能性が高い』とみていました。
西谷さんの主任弁護人を務める井戸謙一弁護士は、不自然な供述変遷に“捜査誘導”を確信し、
『事件でも事故でもない。なかった犯罪を警察と検察がでっち上げたのです』と述べています。
その後も西山さん、弁護団、西山さんの両親は無実を訴え続け、2017年に行われた第2次再審請求審で大阪高裁は「新証拠の医師の鑑定書などを基に不整脈による自然死の可能性や、虚偽の自白の疑い」を指摘し、再審開始を決定。そして2019年に最高裁で『無罪』が確定しました。
時系列
2003年5月…湖東記念病院で男性患者のチューブが外れ窒息死した
2004年7月…西山美香は滋賀県警に任意聴取で嘘の自白をし逮捕、大津地検が起訴。
2005年11月…大津地裁が西山美香に懲役12年の判決を下し、最高裁で確定。
2010年9月…西山美香の弁護団が第一次再審請求するも却下。
2012年9月…第二次再審請求。
2017年8月…西山美香が出所。
2017年12月… 大阪高裁が再審開始を認め特別抗告。
2019年3月…再審開始。
2019年4月…検察側が有罪立証方針を表明。
2019年10月 …地検が有罪立証を断念。
2019年11月…滋賀県警が『西山美香に有利な証拠』を地検に未送致であった不正が発覚。
2020年3月…無罪確定。
西山美香についてまとめ
冤罪により、12年間も服役させられていたと思うと本当に恐ろしいですね。
また、警察の検挙率を上げる為の強引な取り調べや、不利な証拠の隠蔽、本当に恐ろしいです。
また、この事件に対し警察の謝罪は一切行われていないそうです。
今後、このような冤罪事件がなくなる事を切に願います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
コメント
担当刑事が許せないです。担当刑事が来もくて、男の僕でも絶対許せないです。担当刑事こそ罰せられるべきだと思います。美香さんも刑事に恋したなんておっしゃっていないで多額の慰謝料を請求して、美香さんにこそこれからは幸せになっていただきたいものです。担当刑事は陥れたので、ろくなことが起きないと思います。担当刑事がキモくて鳥肌たったぼくです。
そして、冤罪がなくなる社会になってほしいものです。